シャムトレイジ -SHAMTORAGE-「廃墟の都市と伝説の秘宝」

ねこ
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この物語は、廃墟の都市を舞台に、シャムトラ組の守護者ノエルが、次世代の猫たちとともに「覇王の爪」を巡る戦いを経て、争いを超えた共存の道を見出す冒険譚である──

ノエル先生
ノエル先生

X(旧Twitter)で呼びかけて、たくさんのシャムトラさんに出演してもらったぜ!

廃墟の都市を舞台にした猫たちの物語

廃墟と化した都市には、猫たちが三つの大きな勢力を築き、互いに熾烈な争いを繰り広げている。

シャムトラ組、キジトラ組、そしてチャトラ組──

それぞれが独自の文化やルールを持ちながらも、領地を奪い合う不安定な三つ巴の状態が続いていた。

そんな中、猫たちの間では「覇王の爪」と呼ばれる伝説の秘宝が語り継がれている。

それは、すべての勢力を統べる力を持つとされ、古のシャムトラ組の初代リーダーが都市を支配するために用いたと言われる。

揺れるシャムトラ組

かつて都市を支配したシャムトラ組は、内紛や他勢力の侵略により力を失いつつあった。

その守護者である11歳のノエルは、組の存続を守るべく奮闘している。

若き頃は最強の戦士として名を馳せた彼だが、今では前線を若手戦士たちに任せ、後方から組を支える立場となっていた。

しかし、最近の失策続きにより、シャムトラ組の勢力は衰退の一途をたどり、若手戦士たちの間では不満が広がっている。

さらには、キジトラ組への情報漏洩が発覚し、組内に内通者がいる可能性が疑われていた。

そんな矢先、ノエルは「覇王の爪」の存在を知る。

シャムトラ組を再興にはこの秘宝が必要と考えたノエルは、若手戦士たちを引き連れて探索の旅に出ることを決意する。

熾烈な争奪戦

「覇王の爪」の情報は、すでにキジトラ組とチャトラ組にも漏れていた。

冷静で策略家のキジトラ組リーダーは裏工作を駆使し、チャトラ組リーダーは武力をもって圧倒しようとする。

ノエルたちは知恵と勇気を振り絞り、敵の策略や襲撃をかわしながら秘宝に近づいていく。

しかし、行動のたびに他勢力が先回りしており、内通者の存在が次第に明らかになっていく。

ノエルは若手戦士たちとともに困難に立ち向かいながらも、自らの過去と現在、そして未来に対する葛藤を深めていく。

裏切りと決断

ついに、内通者の正体が明らかになる。

内通者は若手女戦士かすみであり、「覇王の爪を手にした者がすべてを支配する」という思想への反発だった。

シャムトラ組が独裁的に復権することを恐れ、裏切りを続けていたのだ。

ノエルはその信念に耳を傾け、自らの考えの古さを自覚。

一方で、キジトラ組とチャトラ組は激しい衝突を開始し、都市全体が戦乱に包まれる。

秘宝「覇王の爪」が眠る場所も暴かれ、三勢力が一堂に会し、最終決戦が始まる。

最終決戦と覇王の爪

廃墟の大聖堂。その中央に鎮座する古びた宝箱が「覇王の爪」の眠る場所だった。

「これは…罠だ!」ノエルの相棒であり、長年彼を支えてきた戦士ちゅけが低く唸った。

若手戦士たちはためらったが、時間を無駄にできない状況だった。

ノエルとちゅけは目を合わせ、静かにうなずく。

ちゅけが身を呈して宝箱を開くと、仕掛けられていた罠が作動した。

「ノエル…先に行くのよ…あなたならできる…」

ノエルは叫び声をあげたが、背後から迫る敵勢力に追われる中、立ち止まることは許されなかった。

敵を振り切り、ついにノエルは「覇王の爪」を手にした。

決断と終焉

しかし、その瞬間、爪はただの装飾品に過ぎないことが判明する。

争いを終わらせるために必要なのは、伝説の力ではなく、信頼と団結だとノエルは悟った。

失った仲間の犠牲が、ノエルの心に深く刻まれていた。

敵勢力のリーダーたちが迫り、再び争奪戦が始まろうとしたその時、ノエルは「覇王の爪」を高く掲げて叫んだ。

「この爪には力などない!本当に必要なのは争いを超えた信頼だぜ!」

そして爪を瓦礫に叩きつけ、粉々に破壊した。

キジトラ組もチャトラ組も、争いの手を止めた。

ノエルの言葉は戦場に響き渡り、争いは終息を迎えた。

その後ノエルは、シャムトラ組のリーダーの座を若い猫たちに譲り、新たな未来を静かに見守るのだった──

SPECIAL THANKS

ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!

もともとポスター制作だけのつもりだったのですが、勢いで物語まで作ってしまいました!

全員何らかの形でストーリーに参加できればよかったのですが、力及ばず…

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