分割キーボード「Cornix LP」を第2弾で予約購入。初めての分割キーボードなので、年末年始に使い倒して慣れる予定でしたが、この計画は脆くも崩れ去ることに……。
第2弾予約は10月末に開始され、案内には「12月から順次発送」と明記されていました。受付開始から20分以内に注文できたこともあり、自然と年内に届くものと期待していました。
結果として、私の注文分の発送は年明け1月以降となりました。遅延自体は理解できる出来事ですが、正直なところ、気持ちが少し引っかかったのも事実でした。
- Cornix LPの発送状況が気になっている
- 予約商品で発送遅延を経験したことがある
- なぜ不満が生まれるのか心理面に興味がある
- 将来プロダクトや物販に関わる可能性がある
- Cornix LP第2弾予約の発送経緯
- 発送遅延でモヤっとした理由の正体
- ユーザー体験を左右する期待値設計の考え方
- プロダクト運営にも応用できる学び
Cornix LPのアナウンスを時系列で整理する
結論から言うと、アナウンスの文面からは「大半は12月発送」と私は読み取れました。そのため、ユーザーとして年内到着を前提にしていたのは、ある意味自然な流れだったと感じています。
- 10月29日〜30日
第2弾予約受付を開始し、「12月から順次発送」と案内 - 12月10日
一部の注文は1月以降の発送になる見込みとアナウンス - 12月16日
一部ロットが海外から出荷され、国内倉庫へ向けて輸送中と報告 - 12月22日
3色すべて揃ったが数量はごく少量で、残りは1月に複数回に分けて入庫予定と告知
📢Cornix 第2弾予約分の進捗についてお知らせです
— JezailFunder Japan (@jezailfunder_jp) December 10, 2025
現在、Cornix 第2弾ご予約分の主な部品はすでに準備済みで、組立工程に入ったところです
メーカー側では 12月中に一部ロットを出荷できるか 最終確認を進めており、確定次第あらためてご案内いたします。…
📢 Cornix 第2弾 予約分について
— JezailFunder Japan (@jezailfunder_jp) December 16, 2025
第2弾予約分の一部ロットが本日、中国より出荷されました。弊社到着後に確認を行い、倉庫へ入庫予定です。… https://t.co/yugIT3pfRC
第2弾最初の分は、本日倉庫に到着いたしました。
— JezailFunder Japan (@jezailfunder_jp) December 22, 2025
3色すべて揃っておりますが、全体数量の中ではごく一部となります
入庫作業完了次第、順次発送を開始いたします。
残りの予約分は 1月中に2~3回に分けて入庫・発送予定です。
長らくお待たせしてしまい、誠に申し訳ございません🙇♂️ https://t.co/H0r4o0US1m
12月10日時点では、「一部が1月以降」と明言されており、文面上は12月発送が基本であるように受け取れました。そのため、年内に届くだろうと考えたユーザーが多かったとしても、不自然ではありません。
結果的には、1月発送となった注文が多くなりました。途中段階の情報だけを見ると、最終的な着地を予測するのは難しく、ここに期待値と現実のズレが生まれたと感じています。

なお、本記事は jezailfunderさん個人や運営を批判する意図はありません。あくまで購入者として感じた体験をもとに、期待値設計について考察しています。
モヤっとした原因は遅延そのものではなかった
発送遅延自体は珍しいことではなく、状況によっては仕方ないものと理解しています。しかし、今回引っかかったのは、遅れそのものではなく、期待と現実のギャップが生まれた点でした。
- 年内に使えると期待していた
- 遅延の理由が明確に説明されていなかった
- いつ届くのか見通しが曖昧だった
この3点が重なったことで、不安と判断のしづらさが生まれました。期待値が適切に設計されていないと、体験全体の印象が下がってしまいます。
たとえば「5分待ち」と書かれて10分待たされると不満が出やすい一方、最初から「10分ほどかかります」と言われて5分で提供されれば、印象はむしろ良くなります。期待値設計が体験の質を左右する典型例と言えます。
学び:理由・見通し・バッファの三点が安心感を作る
今回の体験を通じて、「自分が販売側だったらどう伝えるか」という視点で考えました。結論として重要だと感じたのは次の3点です。
- なぜ遅れているのかという理由
- いつ頃になりそうかという見通し
- その見通しに余裕を持たせるためのバッファ
この3つが揃うだけで、ユーザーの受け取り方は大きく変わります。判断材料が増えることで、納得感と安心感が生まれるためです。たとえば次のような表現です:
「想定を上回る注文(理由)により生産に時間を要しております。発送は1月以降が中心(見通し・バッファ込み)となりますが、準備が整い次第、順次お届けいたします。」
理由があるだけで納得しやすくなる心理学の実験
心理学者エレン・ランガーによる有名な研究では、コピー機の列で順番を譲ってもらう際、理由の有無によって承諾率が大きく変わることが示されています。
- 理由なしの依頼:約60%
- 正当な理由を付けた依頼:約94%
「急いでいるので…」 - 意味の薄い(フェイク)理由を付けた依頼:約93%
「コピーしないといけないので…」←理由になっていない

人は理由が提示されるだけで行動に応じやすくなるということが示されています。つまり重要なのは、理由の内容そのものではなく、「because(〜だから)」という言葉で理由付けすること。

今回のケースでも、理由が示されていれば受け止め方も変わっていたと感じるぜ!
まとめ:不満の正体は期待管理にあり

本記事は特定の個人や運営を責めるものではなく、あくまで一購入者の体験を通じて、情報の伝え方が体験に与える影響を整理したものです。
- Cornix LP 第2弾予約の多くは1月発送となった
- 不満の正体は遅延ではなく、理由と見通しの不透明さ
- ユーザー体験は期待値設計で大きく左右される
- 理由・見通し・バッファの三点が安心感を生む
- 今回の体験は将来のプロダクト運営にも活かせる
トラブルはネガティブに見えますが、視点を変えれば学びの材料になります。Cornix LPが届く日を楽しみにしつつ、この経験を今後の判断や発信に活かしていこうと思います!
なお、この記事を書いている時点では、Cornix LPの第3弾予約受付は継続中です。(2026/1/5まで)
それでは今回はここまで。少しでもお役に立てたらうれしいです。



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